12月21日 冬至の奇跡 》

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【北欧文化】ノルウェーの聖ルチア祭|Luciadagen

2020年12月11日(金)

12月も1週間が過ぎ、街中にクリスマスの雰囲気が漂うこの季節。
ノルウェーでは『聖ルシアの日』という特別な日があるのをご存知ですか?

日にちは、毎年12月13日です。(今年2020年は日曜日ですね!)

1850年頃、隣国スウェーデンから始まった『聖ルシア祭』。ほどなくしてノルウェーにも伝わってきました。

現在のノルウェーでは、どのように祝われているのでしょうか?

お子様がいる方は要注意!聖ルシア祭は、保育園の行事で避けては通れないイベントです🕯

まとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

聖ルシア祭ってなに?

Luciadagen 12.december 聖ルシアの日

『聖ルシア祭』は、毎年12月13日に祝われます。

簡単に説明すると、304年の12月13日に殉教した、聖人ルシアの死を祈念するキリスト教の行事です。

ノルウェー語では『Luciadagen』(ルシアダーゲン)と言います。1850年頃スウェーデンからはじまり、現在では主に北欧各国や南欧で祝われています。

聖ルシアってだれ?

先述した通り、聖ルシア祭はキリスト教の聖人「ルシア」に由来しています。

ルシアについて簡単にまとめたのがこちら👇

−ルシアの生涯−

  • 時代:キリスト教が公認される以前の200年代イタリアシチリア生まれ
  • キリスト教を信仰
  • 病気の母を想い、神に祈り続け、母を病気から救う
  • 神への感謝から、自らの全財産を貧しい人に分け与える
  • この行為を知った異教徒の市長に処刑される(304年12月13日)

いくら当時の市長と信仰していた宗教が違うからといって、貧しい人を救うという行動がゆえ処刑されてしまうなんて、悲しいお話ですよね。。。

聖ルシアの日。パン屋の前でLussekatterを売る店員さんも、頭にロウソクをつけ、ルシアの姿を模していました。

さて、一つ気になるのが、何故ロウソクを頭に巻き付けているのか?ということですが…

ルシアは、暗く狭い地下牢で隠れて生活をする貧しいキリスト教徒に、食料を分け与えていました。

その際、辺りを照らすためのロウソクを手に持たず、頭に巻きつけることで両手があくようにして助けていたそう。

この姿が、今も伝わる聖ルシアの姿というわけですね!

聖ルシアとは別のLussinattとは?

また、ノルウェーではこの聖ルシアのお話と別に、もう一つ“Lussi(Lucifer/ルシファー)”と呼ばれる悪魔の話があります。

キリスト教が伝わった頃のノルウェーでは、12月12日から13日にかけての夜が一年で最も暗く長い夜であるというユリウス暦を使用していました。この暗く長い夜は “一年で最も危険な夜(Lussinatt/ Lussi langnatt)” といわれています。

クリスマスまで後12日のこの夜、クリスマスの準備がきちんと進められていなかったり、夜遅くに外を出歩いていたりすると、悪魔Lussiやトロール(ノルウェーに古くからいる妖精)に襲われるという伝承があるんだとか。

Utsnitt av «Julereia», Nils Bergslien, 1922

このように、遅くても聖ルシア祭の日(12月13日)までにはクリスマスの準備を始めることから、聖ルシア祭以降はいよいよ本格的なクリスマスシーズンになります。

そして暗く長く、危険な冬至の夜は、人々も動物も外に出歩かず、たくさんのキャンドルで明るく照らしながら家の中で過ごすのが良いとされているようです。

ノルウェーではどうやってお祝いするの?

さて、昔話はこのくらいにして、現実社会に戻ります。

今日、ノルウェーのルシア祭は、幼稚園や学校の行事として催されるのが一般的です。

この時、避けては通れないのが、Luciatog(ルシアの行進)Lucia-sangen(聖ルシアの歌)、そしてLussekatter(サフランパン)

1. Luciatog(ルシアの行進)

学校行事として、学校や病院、老人ホームなどで子どもたちが『ルシアの行進』を行います。

衣装は全員白いドレス先頭の子どもは「ルシア役」としてロウソクを付けた冠を被り、その後ろに続く子どもたちはロウソク星のオブジェを手に持ち行進をします。

誰がルシア役をやるかは、学校によって決め方は様々ですが、基本は立候補。そしてくじ引きで決めることが多いようです。

従来ルシアのように“金髪の女性(女の子)”がルシア役をやるというのが良しとされていたようですが、人種の多様化が進むノルウェー。今日では、容姿は関係なく選ばれます。

2. Lucia-sangen(聖ルシアの歌)

そして、この時必ず歌われるのがルシア祭の歌、『Santa Lucia』。Lucia-sangen(ルシアサンゲン)とも言われます。

子どもが幼稚園や小学校に通い始めると必ず歌う曲なので、ノルウェーに住んでいる方は歌詞を覚えて子どもたちと一緒に歌ってみるのもいいですね!

曲中何度も繰り返される「Santa Lucia」の響きがとても美しい歌なので、是非聞いてみてください♫

♪『Santa Lucia』

Svart senker natten seg
I stall og stue
Solen har gått sin vei,
Skyggene truer
Inn i vårt mørke hus
Stiger med tente lys,
Santa Lucia, Santa Lucia

Natten er mørk og stum
Med ett det suser
I alle tyste rom
Som vingene bruser
Se, på vår terskel står
Hvitkledd med lys i hår
Santa Lucia, Santa Lucia

Mørke skal flykte snart
Fra jordens daler
Slik hun et underfullt
Ord til oss taler
Dagen skal atter ny
Stige av røde sky
Santa Lucia, Santa Lucia

 

3. Lussekatter(サフランパン)

ノルウェーのルシア祭では、『Lussekatter』(ルッセカッテル)と言われるものを食べます。

サフランを使って黄金色に作られた菓子パンです。レーズンの飾りもついています。

これは“キリストに扮した小さな男の子が、善き人々に黄色いパンを配った”というドイツの伝承からとったものだそう。

12月13日が近づくと、街中でよく見かけるこのLussekatt。パン屋さんやカフェ、スーパーでも購入できます。

ノルウェーの聖ルシア祭 まとめ

いかがでしたか?

学校行事で宗教に関わることをすることに関しては賛否両論がある昨今ですが、聖ルシアを讃える由来を知ると、宗教に関係なくとても大事な行事だな、と筆者は思います。

ノルウェーの文化としてこれから先も続いてほしい、素敵な伝統です😊🕯

この時期にノルウェーや他の北欧諸国に訪れた際は、是非この伝統にも触れてみてくださいね♪

Nina


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