目次
ノルウェーにおける感染者数(3月11日現在)
2月26日にノルウェー国内初の感染者が確認されてから2週間。
毎日続々と感染者が確認され、3月11日現在、その数は436名に上りました。

参照:VG(https://www.vg.no/spesial/2020/corona-viruset/) 3月11日取得
リアルタイムで感染者の情報が更新されるノルウェーの特設サイト(VGより)。
感染者数の推移

参照:VG(https://www.vg.no/spesial/2020/corona-viruset/) 3月11日取得
昨日(3月10日)だけで、173名の新たな感染者が確認されています。
主な感染ルートや国内感染

参照:VG(https://www.vg.no/spesial/2020/corona-viruset/) 3月11日取得
感染元の多くが、イタリア(Italia)とオーストリア(Østerrike)であることが特定されています。
また、ここ数日においては、ノルウェー(Norge)国内での感染が増加しています。
空港での入国制限は実施していませんが、意外にもイラン、香港、中国(Kina)に起因する感染者はほとんどいません。
マスクやアルコール消毒の在庫は?

撮影:2月29日土曜日・在庫あり
前回の記事で詳しく取り上げましたが、3月10日現在も、全国で在庫切れの状態です。
毎日どこかしらの店舗で入荷があるそうなのですが、どの店舗に何時に届くかは明確でなく、入荷と同時に即完売してしまうとのこと。多くの薬局で、「マスクや消毒液の在庫はありません。」という張り紙が貼られています。
ノルウェーにも、不安が広がっているのが明らかです。。。
新たな規制始まる
ノルウェー公衆保健研究所(FHI)は、「大幅に感染が拡大している地域」からノルウェーに入国した全ての人に対して、14日間の自宅待機を推奨しています。
現在、これに該当する地域は、中国の湖北省、イラン、韓国、イタリア、オーストリアのチロルです。現時点では日本は含まれていません。
また、国内でのイベント開催については、500人以上の室内行事はすべて中止または延期されることとなりました。
ノルウェーから多くの便が出ているSAS(スカンジナビア航空)やNorwegian(ノルウェージャン・エアー)等、複数の航空会社が新型コロナウイルスに伴い、複数フライトの中止をしています。
ノルウェーへ観光予定の方向け Q&A
ノルウェーの空港で検疫はある?
ノルウェーでは、現在も空港検疫を実施していません。
観光客の方が心配なのは、無事にノルウェーに入国できるのか?ということかと思いますが、現在ノルウェーでは、中国も含む国・地域からの入国を一切制限していません。
これは過去の感染病の流行例で、空港での入国制限があまり機能しなかったことから判断しているそうです。
また、空港の検疫・体温チェック等もありません。今回のコロナウイルスは潜伏期間が長いことや、症状による判断が難しいため、空港でのチェックはあまり効果がない、と判断しています。
ただし、「大幅に感染が拡大している地域」(中国の湖北省、イラン、韓国、イタリア、オーストリアのチロル)からの入国者に関しては、質問表の記入や14日間の自宅待機を推奨しています。コロナウイルス感染症の症状がある場合は直ちに病院へ連絡を取る必要があります。
日本人の渡航は可能?
国籍等による入国制限は行っていません。入国できます。
先述した通り、現時点で入国の制限はありません。
ただし、中国の湖北省、イラン、韓国、イタリア、オーストリアのチロルからの入国者に関しては、14日間自宅待機することとされています。乗り継ぎの経由地に注意してください。
街中で現地の人はマスクをしてる?
していません。
ノルウェーでは、WHOの発表と同じく、「マスクは予防に有効ではなく、健常者は着用すべきではない。」というのが定説となっています。(誤った方法で着用することで逆に感染リスクが高まるため。)
日本のTVで流れるイタリアの映像では現地の人がマスクをしている様子が伺えますが、ノルウェーでは、マスクを着用している人を街で見かけることはほとんどありません。
日本人やアジア人への差別は?
基本的にはありませんが、目線が気になる可能性はあり。
ノルウェーは、世界でもトップレベルで平等を重んじる国です。普段の生活で差別を受けることはありません。
ただ、現在ノルウェーでは急速にコロナ感染者が増えています。その影響は国民の心情にも影響を与えており、実際個人の体験ではありますが、ここ数日公共交通機関を利用する際、いつもにはない目線を感じることがあります。
危険な目に合うほどのことはあまり考えられませんが、不快な思いをされる可能性は否定できません。観光で来る際はなるべく観光客とは分からないようにする方が安心かもしれません。
ノルウェー現地の状況などで質問等ありましたら、お気軽に問い合わせフォーム、またはコメント欄でどうぞ。
Nina*
🇳🇴閲覧ありがとうございました🌲
※クリックすると他のノルウェー情報ブログがご覧になれます。
参考URL:
- ノルウェー公衆衛生機構(FHI)のコロナウイルス関連記事一覧(ノルウェー語・英語)
- Helsenorge.no コロナウイルスの情報記事(ノルウェー語)
- 《Tre nye personer er smittet av coronaviruset i Norge(VG)》 ※新たに3名の感染者が確認された記事(2月27日)
スポンサーリンク